こんにちは。
目標達成コンサルタントの株式会社マクレス田中直樹です。
今日は、「大船渡高校 選手起用で思うこと」です。
最近、時事ネタ続きになってしまっていますが、予めご了承ください。
ただ、この話題から、私も含め、皆さん自身の立ち位置に振り返って考えることはできると思います。
様々な意見や情報もあり、結論は簡単ではありませんが、
重要なのは、一番主役であるはずの佐々木投手(以下、佐々木)筆頭に選手たちの考え方と国保監督の方針や考え方とが一致していたかどうかだと思います。
監督は、成果(甲子園出場)より佐々木のオーバーワークによる将来の選手生命を考えてのことだったと信じたいです。
ニッポン放送のHPで7月26日掲載分の「スポーツアナザーストーリー」「大船渡高校・国保監督が佐々木を起用しなかったもう1つの理由」の記事によりますと、
国保監督も、あくまで“選手ファースト”で考える指導者。
試合後、佐々木を決勝で使わなかった理由を答え、
「故障を防ぐため。筋肉の張りとかそういう程度です。特に痛いとかはなかった」
「(判断材料は)球数、登板間隔、気温です。きょうは暑いですし。特に悩みはなかった」
国保監督が登板回避を伝えると、佐々木本人は笑顔で「分かりました」と言ったそうです。
―後略―
ここまでは、様々な報道で見聞きしていますが、この記事によると、国保監督采配は、過去での試合でも佐々木一辺倒で試合をしてきたわけではないようです。
今年の春季岩手大会でも、一回戦で佐々木が投げられる場面があったにも関わらず、使わずにサヨナラ負けをした試合もあったそうです。
また、今大会の準々決勝でも佐々木を投手で使わず(打者で出場)に何とか勝ち抜いたようです。
そして決勝でも、三たび同じ決断をした国保監督。そういう判断ができるのは、国保監督が普段から佐々木はじめ、選手たちのフォームやコンディションをつぶさにチェックしているからこそです。
体に負担のかかるフォームは、より負荷の少ないフォームに修正させ、同時に故障をしない体作りも指導していました。
と、この記事では伝えています。
要するに、この国保監督が目指すチーム作りの中に、「ワンマンチームにはしない」という信念があり、たまたまそのチームに佐々木のような、高校野球界の突出した才能のある選手がいたということなのでしょうか。
また、別の視点でみると、本人を含め監督、チームメイトが、どのような考え方で決勝まで臨んでいったのか。しっかり話し合い、納得ができていたのか。
もともとそのようなチームづくりや判断を普段から本人監督以下チーム全員が理解していたのかどうかというのが重要であると思います。
この監督は、勝利ファーストではなく、選手の体や将来をファーストにする考え方なのかもしれません。
先にも言いましたが、とにかく、監督とチームメンバーがどこまで意思を共有し、納得していたのかが重要です。
監督自身の名誉や実績ファーストで考えるとなんとしてでも甲子園出場をさせ、自分の名声を上げたいところですが、選手ファーストで考えているので甲子園出場の可否が全てではないと思っていたかもしれません。(真意は不明です)
ただ、その前に選手たちが、自分らは壊れてもいい、高校野球で野球人生が尽きてもいいので、絶対に甲子園に出たい。
と思っていたかもしれませんし、
また、一方で、自分たちは将来もっとその先に大きな目標があるので、そのためには今、勝つ負けるではない。
と思ったかもしれません。
私は、この出来事からこう感じました。
大船渡高校野球部の目標は、甲子園出場であったとは思いますが、それ以上に一人の選手に頼るのではなく、チームみんなで掴むことが条件であったと感じます。
高校教育の一貫としての野球、なのか、野球を通して目標をどんな方法でも達成させる、かの違いでもあるかもしれません。
私が言えることは、何かの目標を追いかけ、達成することがMUSTなのか、そのプロセスについて達成感を感じるかは、良い、悪いということではなく、価値観の違いであるので、それぞれ否定はできません。
ただ、どちらにしてもやはり目標を持ってそれに向かっていく行動だけは重要なことだと思います。
あなたはどう思われますか。
ではまた。